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唾液検査SillHa(シルハ)とは?

唾液検査SillHa(シルハ)とは?分かる6項目と検査の流れ、結果の見方を解説

「毎日ちゃんと歯みがきしているのに、なぜか虫歯や歯周病を繰り返してしまう」

そんな悩みを抱えたことはありませんか。実は虫歯や歯周病へのなりやすさは、歯みがきの丁寧さだけでなく、唾液の質や量によっても大きく左右されます。この唾液の状態を客観的な数値で見える化できるのが、唾液検査システム「SillHa(シルハ)」です。

この記事では、SillHaで分かる6つの項目とその意味、検査の流れや所要時間、結果が悪かった場合の具体的な対処法まで、これから検査を検討している方が知っておきたい情報をまとめました。

SillHa(シルハ)とは

SillHaは、唾液を採取するだけで口腔内環境に関わる6つの項目を数値化できる唾液検査システムです。専用の洗口水で10秒ほど口をすすぎ、吐き出した唾液を試験紙に滴下するだけという簡単な手順で検査ができ、結果はわずか5分ほどでレーダーチャートとして表示されます。テレビ番組で紹介されたこともあり、近年は予防歯科に力を入れる歯科医院を中心に導入が広がっています。

検査結果は数値とグラフで分かりやすく示されるため、「自分の口の中で何が起きているのか」を歯科医師や歯科衛生士の説明とあわせて直感的に理解できる点が大きな特徴です。

SillHaで分かる6つの項目

SillHaの検査項目は、大きく「歯の健康(むし歯リスク)」「歯ぐきの健康(歯周病リスク)」「口腔清潔度」の3カテゴリ・6項目に分かれています。

歯の健康に関する項目

むし歯菌の活性度 口の中のむし歯菌がどれだけ活発に活動しているかを示す数値です。活性度が高いほど、歯を溶かす酸を作り出す働きが活発であることを意味し、むし歯リスクが高いと判断されます。

酸性度 唾液が酸性に傾いているかどうかを示す数値です。食事のたびに口の中は一時的に酸性へ傾きますが、この酸性度が高い状態が続くと歯の表面が溶け出しやすくなり、むし歯になりやすい環境になります。

緩衝能 食事などで酸性に傾いた口の中を、唾液の働きによって中性に戻す力のことです。緩衝能が低いと酸性の状態が長く続いてしまい、歯が修復されにくくむし歯のリスクが高まります。生まれつきの体質による個人差が大きい項目でもあります。

歯ぐきの健康に関する項目

白血球数 白血球は体の中に侵入した細菌やウイルスを排除する役割を持つ細胞です。歯ぐきに炎症が起きていると、それに反応して唾液中の白血球数が増加するため、数値が高い場合は歯肉がダメージを受けている可能性、つまり歯周病のリスクが疑われます。

タンパク質 歯周病などによって歯ぐきから出血すると、血液中のタンパク質が唾液に混ざります。また細菌が増殖するとその産生物としてもタンパク質が増えるため、数値が高いほど歯周病のサインや口腔内の衛生状態の悪化が考えられます。

口腔清潔度に関する項目

アンモニア 口の中の細菌の活動量を反映する指標です。細菌が多いほどアンモニアの濃度が高くなり、口臭の原因にもつながります。数値が高い場合は、口腔内の清潔度が低下しているサインと捉えられます。

検査の流れと所要時間

SillHaの検査は痛みがなく、誰でも気軽に受けられるのが特徴です。一般的な流れは次の通りです。

  1. 洗口:専用の洗口用水を口に含み、口全体にいきわたるように10秒間すすぎます。
  2. 唾液の採取:すすいだ水を紙コップに吐き出します。
  3. 試験紙への滴下:吐き出した唾液をスポイトなどで試験紙に滴下します。
  4. 分析:試験紙を専用の分析装置にセットし、スタートキーを押すと自動で測定が始まります。
  5. 結果表示:約5分後、6項目の数値がレーダーチャートとともに表示されます。

治療やクリーニングと並行して検査を進められるため、来院から会計までの間に結果を受け取れることがほとんどです。

検査前の注意点

唾液の状態を正確に測定するため、検査前には次のような注意点が設けられているのが一般的です。

  • 検査の1〜2時間前からは飲食・喫煙・歯みがきを控える
  • 検査直前は激しい運動を避ける
  • 検査の数時間前からは殺菌成分を含む歯みがき粉やマウスウォッシュの使用を控える

これらの条件が守られていないと唾液の成分が一時的に変化し、本来の口腔内環境とは異なる数値が出てしまう可能性があるため、医院によっては事前予約制にして案内を行っています。

結果が悪かった場合の対処法

SillHaの結果は、それぞれの項目ごとに対応するセルフケアの方向性が見えてくるのが大きなメリットです。

むし歯菌の活性度や酸性度が高い場合は、フッ素入りの歯みがき粉の使用や、間食の頻度・タイミングの見直しが効果的とされています。緩衝能が低い場合は体質的な要因も大きいため、唾液の分泌を促すための水分補給やよく噛んで食べる習慣、キシリトールガムの活用などが提案されることがあります。

白血球数やタンパク質の数値が高く歯周病のリスクが示された場合は、ブラッシング方法の見直しやデンタルフロス・歯間ブラシの活用、歯科医院でのクリーニングによるプラーク・歯石の除去が基本的な対策になります。アンモニアの数値が高い場合も同様に、毎日のプラークコントロールの徹底が口腔清潔度の改善につながります。

検査結果はあくまで「現在のリスク傾向」を示すものであり、結果が悪かったからといって必ず病気が発症しているという診断ではありません。歯科医師・歯科衛生士による問診や生活習慣の聞き取りとあわせて総合的に評価し、一人ひとりに合ったケア用品やセルフケアの方法が提案されます。

位相差顕微鏡検査との違い

歯科医院で行われる検査機器として、位相差顕微鏡を使った検査もよく知られています。位相差顕微鏡は歯垢(プラーク)を採取してその場でモニターに細菌の姿を映し出し、スピロヘータなど特定の菌の有無や動きを「見て」確認する検査です。一方SillHaは唾液を採取し、むし歯菌の活性度や酸性度、白血球数といった成分を数値として測定する検査であり、観察対象も得られる情報の性質も異なります。

両者は対立するものではなく、位相差顕微鏡で「今いる細菌の様子」を視覚的に確認し、SillHaで「口腔内環境全体のリスク傾向」を数値で把握するというように、組み合わせて活用することでより多角的に自分の口の状態を理解できます。

どんな人におすすめか

SillHaは年齢を問わず受けられる検査で、特に次のような方におすすめです。

  • 毎日歯みがきをしているのに虫歯や歯周病を繰り返す方
  • 自分に合ったケア用品が分からない方
  • 妊娠中や授乳中などホルモンバランスの変化で口腔内環境が変わりやすい方
  • 矯正治療中で口腔内のケアがより重要になる方
  • 子どもの将来的なむし歯リスクを早めに把握しておきたい保護者の方

定期的に検査を受けて数値の変化を追うことで、自分に合ったセルフケアができているかどうかを客観的に確認できる点も大きな利点です。

費用と検査の頻度

SillHaは自由診療として実施している歯科医院が多く、費用は医院によって異なりますが、数千円程度に設定されているケースが一般的です。正確な料金は受診先の歯科医院に確認することをおすすめします。

検査の頻度については、半年から1年に1回程度のペースで再検査を行い、セルフケアや治療の効果によって数値がどう変化したかを比較する活用方法が広く行われています。

よくある質問

Q. 検査に痛みはありますか? 水で口をすすいで吐き出すだけのため、痛みや体への負担はありません。子どもから高齢の方まで安心して受けられます。

Q. 保険は使えますか? SillHaは自由診療として行っている医院がほとんどで、保険適用外となるのが一般的です。

Q. 結果が良ければ虫歯や歯周病にならないということですか? 結果はあくまでリスク傾向を示すものであり、絶対に病気にならないことを保証するものではありません。良好な結果であっても、日々のセルフケアと定期検診の継続が引き続き重要です。

まとめ

SillHaは、唾液を採取するだけでむし歯菌の活性度や酸性度、緩衝能、白血球数、タンパク質、アンモニアという6項目を数値化し、自分の口の中のリスク傾向を客観的に把握できる検査システムです。結果に応じて、フッ素の活用やブラッシング方法の見直しなど具体的なセルフケアの方向性が見えてくるため、「毎日ケアしているつもりなのに改善しない」と感じている方ほど受ける価値があります。気になる方は、定期検診のタイミングで歯科医院に相談してみてはいかがでしょうか。

write:2026.6.30

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